女性はいつでも綺麗にいたいもの。
小さなお子さんでも、お年をめした方でも年齢は関係なく
その気持ちがある方が多いでしょう。
最近では介護施設などに訪問してネイルサービスを提供する
訪問ネイルケアという活動が広がっています。
実際に福祉ネイリストの方々にお話を伺いましたので
ご紹介いたします。
【福祉ネイリスト】
橋本富美恵さん、岡林華奈子さん
◎福祉ネイルをはじめたきっかけは?
橋本さん:最初は住宅建材メーカーでジムの仕事をしていました。
初任給でネイルサロンに行った時の感動が忘れられず、
仕事をしながら2年半夜間にネイルスクールに通いました。
そこで福祉ネイルというものがあることをスクールの先生から聞き興味を持ち
昨年の夏から福祉ネイリストとして活動を始めました。
今は月に3回、津と亀山でネイルサービスを提供しています。
岡林さん:もともと介護士として働いていたのですが子育てとの両立が難しくなり退職。
その後子どもが大きくなり「福祉関係の仕事がもう一度したい」という想いが強くなり
社会復帰を決断しました。
介護職時代にはなかなか利用者さんとゆったりと接することができなかったのですが
福祉ネイルでは一人一人の利用者さんと時間をかけて向かい合うことができるのが魅力的で、
資格取得し、福祉ネイリストとして活動を始めました。
◎福祉ネイルで心がけている事は?
橋本さん:利用者さんのカルテを作って一人一人のお名前、性格、好みを把握できるように工夫しています。
あとはやはり常に笑顔はこころがけていますね。
岡林さん:利用者さんに喜んでもらうことを念頭に置いています。
中にはコミュニケーションを上手くとるのが難しい方もいますので
その時その方にあった接し方をいつも考えています。
◎これからの目標は?
橋本さん:まだまだ福祉ネイルの知名度は低く、介護施設などへ営業に行っても断られる事も多いんです。
しかし福祉ネイルには爪と美の健康を守るだけではなく人とのスキンシップや
癒し、楽しみなども提供することができます。
もっと福祉ネイリストが求められるよう活動を広げていきたいです。
また「お金を頂いている=それ以上の笑顔を」ということを、忘れずに接することを心がけています。
岡林さん:ボランティアと思われがちなんですが、きちんとお金を頂いて提供するサービスということを
みなさんに知っていただきたいですね。その分私たちもそれ以上ものを提供できるよう努めていきます。
言葉が少ない方でもハンドマッサージによって口数や増えるということも多いです。
優しく触れることで、癒しやリラックスを感じてもらるようなサービスを目指していきます。
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実際に訪問ネイルをされている様子も取材させてもらいました!
今回は月に1度、定期訪問をしているサンヒルズガーデンデイサービスセンターさんにご協力いただきました。
ありがとうございます。
まずはネイルの前にテーブルセッティングを行い、ネイルする場所という特別な空間を作られます。
「テーブルクロスやユニフォームのポロシャツに使われているマゼンダという色には
『奉仕』や『見返りのない優しさ』という意味があります。私たちもそういう気持ちで
ネイルができればと思い、この色を選びました。」
準備が整ったあとは、順番に来られる利用者さんへネイルサービスを行います。
1人15〜20分程の時間の中で、好みの色やイメージを聞き取りイルを施されていました。
春の時期でしたのでピンクやお花の明るい色を選ばれる方が多かったです。
中にはネイリストさんのオススメで鯉のぼりのアートをしてもらっている方もみえて、
とても可愛らしい鯉のぼりが指先を泳いでいました。
ネイルをしてもらった利用者さんは「綺麗にしてもらったわ!」「嬉しい」と
みなさん口を揃えて喜ばれていました。
またネイルだけではなく、施術中にはご家族のことや好きな柄などについて
楽しくお話をすることで和やかに過ごすことができると感じました。
まだまだ県内での福祉ネイルの活動数は少ないそうですが
日常生活にメリハリが出てQOLの向上も期待されているそうです。
ご興味のある施設様などは一度試されてみてはいかがでしょうか。
【取材協力先】
福祉ネイリスト
橋本富美恵さん TEL080-6926-2520
岡林華奈子さん TEL090-8678-0616
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サンヒルズガーデンデイサービスセンター
三重県津市一身田上津部田4124
TEL059-229-1166