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2019.08.26

これがわたしの生きる道 第2回

『これがわたしの生きる道』では、地域で生活される高齢者の方々に注目し、

普段の生活や元気の秘訣などを紹介しています。

 

 

 

●福本 一臣さん(86歳)
 津市ご出身、元校長先生という経歴をお持ちです。
 今は奥様と一緒に明和町にありますサービス付き高齢者向け住宅「いなほの里」で生活されています。

 

 

今まで、そして「いなほの里」での生活の中で感じていることを伺いました。

 

 

ー複数回の入退院、そして在宅介護も経て入居を決断

 

僕は、元々妻と二人で津で暮らしていました。二人の娘にも恵まれ、一人は医師として奈良に、もう一人は近くの伊勢で住んでいます。

自身も病気で手術・入院などを経験していますが、あるとき妻の心臓の冠動脈が狭くなっていると診断されバイパス手術が必要となりました。おかげさまで手術は成功しましたが、体をあまり動かすことがない治療期間のためか筋肉が弱くなってしまい、医療機関でリハビリを行うようになりました。

その後、脳梗塞などの病気とも立ち向かいながらリハビリを続け、その成果はすばらしく支えもなく一人で歩けるようにまで回復したので、家に戻ることができました。

家に戻ってからは、訪問介護・看護、入浴も週に3回、家事の手伝いの利用、家中に手すりなどをつける改修も行い、不便が起こらないように十分に注意して在宅介護の生活を始めました。

ところがある日、二人で出かけようとした際に妻が自分の着ていたコートの裾を踏んでしまい転倒。右脚にヒビが入り、再び入院生活を送ることになりました。

退院後は、再びの転倒をきっかけに入院をすることになり、「このままではいけない」と感じ、今後どのように生活していくかを改めて考えるようになりました。そして「自分で在宅介護をするのはもう限界かな」という想いが芽生え、悩んだ末にサービス付き高齢者向け住宅に入ることを決心しました。

 

 

 

―「こんな素晴らしい施設はないと思います。」

娘が見つけてくれたいなほの里へ訪問したときは、こんなサービス付き高齢者向け住宅があるのかと驚きました。

 

建物が綺麗で明るいのはもちろん働いている方々の表情がとても良く、印象的できでした。ここなら安心して生活できるなと感じ、またリハビリにもとりくめるということでいなほの里で妻と共に生活し、応援することを決意しました。
6月半ばからこちらでお世話になっていますが、この印象は全く変わっていません。この間も、通院で診察をしてもらう時に先生から「施設での生活はどうですか?」と聞かれたので「極楽ですよ!」と答えたくらいです。

いなほの里のスタッフさんの制服の背中には、「笑顔」という文字が書かれているのですがまさにその通りだと思います。

 

今の一番の楽しみは、趣味の音楽を聴くことですね。ムード音楽が好きで、よくCDをかけています。またいなほの里には素敵な花壇があるんです。みんなで作ったプランターが並び遊歩道もきちんとあるのでそこで散歩やしりとり、ラジオ体操をするのも良い気分転換にもなり楽しんでいます。

 

―サービス付き高齢者向け住宅に住み始め、介護のあり方を考えた 

今まで、様々な病院や施設を見てきましたがそれぞれで違いがあるのだなと気づきました。

建物や価格などの差はもちろん、介護に対しての取り組みの差がそこで生活する患者さんや高齢者にとって大きな差になっていると思います。

 

我々のような高齢者に必要な医療・介護。

自身としては介護の重要性を強く感じています。それは「高齢者の生活」に「必要な介助」が足されることで、生活を楽しむことができるからです。

病気と向き合うことも、もちろん大切ですが、生活には必要なときに手を伸ばしてくれる支えが必要だと感じたのは自分の2年間の在宅介護のおかげかもしれません。

僕も手すりやお風呂場、台所、階段など家中のありとあらゆる場所をお金や時間をかけて改修して在宅介護に備えていました。しかしここまでしたにも関わらず、不意なことから転倒が起こってしまいました。

この経験を経て、生活には支えてくれる人が身近にいることがより安心へと繋がるのだと気づかされたのだと思います。

 

介護は一人きりで頑張ってはいけません。

できる範囲で周りの人も巻き込んで介護をする方が気持ちも楽になりますし、安心感も強くなります。僕たちにとってそれは、このサービス付き高齢者向け住宅で暮らすことだったと思っています。

 

僕は自分の母親を看取ったのですが、その際手を握りながら母親の脈拍を感じていました。トントントンとゆっくりとした調子の脈拍が少し止まっては動き出し、そして止まるというのを繰り返しながら最期を迎えました。

この脈拍の変化を感じながら心臓が止まることは簡単で楽なものではないのだなと思ったのを覚えています。何十年も生きてきたのですから、当たり前かもしれませんね。

この何十年間のその人その人が積み上げてきた歴史に触れ、否定せず、できるだけ受け入れてもらえる介護施設、そして介護に携わる方が増えてくれればいいなと思います。



 

【取材協力先】

サービス付き高齢者向け住宅 いなほの里
多気郡明和町大字佐田2473-1

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