「故人様を綺麗にして見送りたい」を叶えるエンディングカット
ご遺族・ご友人にとって故人様との最期のご対面は大切な時間です。
故人様の髪を綺麗に差し上げることで、尊厳を守り、この時間をよりかけがえのない瞬間へとなるようにお手伝いをしてくれるエンディングカットについてお話を伺いました。
エンディングカットとは?
一般の納棺とは違い、国家資格である理・美容師が、最初のご納棺の挨拶から最後まで手がけさせていただきます。
通常の納棺ではご遺体の処置・湯灌・お着せ替え・顔そり・メイク・髪のセットを行うのですが、それに伴いヘアカラーやカットなどもさせていただきます。通常は、櫛で髪をとかす程度で済ませることが主流ですが、伸びきった髪の根元の白髪を染めたり、髪を少しすくだけで、故人様の印象は大きく変わります。
大事にしていること
エンディングカットを行う際は、〝その人らしさ〟を大事にしています。
お一人お一人異なる故人様に対して、その人らしいお姿になっていただくために、ご遺族様からお写真を見せていただいたりお話を聞いて、普段のお姿を再現できるように努めています。
また、納棺の際は、ご遺族の方にも故人様の体を一緒に洗っていただいたり、できるだけ参加してもらうようにしています。
直接故人様に触れていただくことで、思い出やお気持ちの整理にも繋がり、故人様との最後の大切な時間を過ごしてもらっています。
地域の方へ
ご家族の方が入院・施設へ入居されると、コロナ禍の影響もあり簡単に会うことは難しくなっています。
髪のカットもできないこともあり、突然の別れが訪れた場合、髪や髭がのびっぱなしのお姿ということも少なくありません。
特に女性はいくつになっても綺麗でいたいというお気持ちが強く、気にされている方も多いのでエンディングカットが入ることで、「髪が伸びているのをきにしていたので綺麗になってとても嬉しい」というありがたいお声をいただきます。
我々には、故人様にはできるだけ整ったお姿で旅立っていただき、先に旅立たれたご家族の方たちにお会いしてもらいたいという気持ちがあります。そのお手伝いをするために、日々励んでいきます。
NHK土曜ドラマ「エンディングカット」の制作・撮影に協力
2019年に「FMシアター」で放送し、令和元年度文化庁芸術祭ラジオ部門大賞を受賞したラジオドラマ「エンディングカット」が、2022年3月にテレビドラマとして放送されました。こちらのドラマの制作・撮影・技術指導にエンディングCutピュアが協力させていただきました。
会場は三重平安閣さんもご協力されており、ドラマの中に出てくる棺は「エコナ棺」と言って、木ではなく段ボールでできた棺です。三重平安閣さんではこのような新しい取り組みにチャレンジされているそうです。
取材協力
株式会社あっとほーむ
エンディングCutピュア
〒511-0231
員弁郡東員町笹尾西二丁目25番6
TEL 0594-86-1858