子どもだけではなく、
ご家族のためのレスパイト支援にも力を入れています
放課後等デイサービス nanohanaの施設長の任田二郎さんにお話しをお伺いしました。
●放課後等デイサービスを始めようと思われたきっかけを教えてください。
放課後等デイサービスという施設自体が国として始める以前から、高齢者デイサービスをしていました。当初から、夏休みなどで行き場のない障がい児の方を受け入れていたので、これだけ多くの方が困っているんだなと感じていました。また、重度の障がい児の受け入れ先がないというのも聞いていたので、何か自分たちに出来ることはないかと思い、重度の障がい児を受け入れる「菜の花」を開設しました。すると、軽度の方の問い合わせも多くあり、今年の6月に「nanohana」を開設することになりました。
●施設の特色を教えてください。
お家にあるようなキッチンや、お風呂、テレビなど家庭的な雰囲気の中で、それぞれの出来ることを伸ばしていけるような環境を作っています。また、遊戯室ではセラピストによる、遊びを通じての運動も行ったりと、体の機能を維持向上していくために、必要な支援を専門職で対応しています。
また、働くお父さんお母さんへのレスパイト支援ということで、土日祝の営業や、手作り弁当の提供、入浴支援サービスも行っています。放課後等デイサービスで、入浴支援サービスを提供しているところは珍しいと思います。もともと、困っている方を助けたいという思いがあり、保護者の方の負担を出来る限り減らすためにこれらのサービスを行なっているので、少しでも利用することで気持ちや負担を軽減してもらいたいです。同じ敷地内には高齢者施設が併設されているので、高齢者とのふれあいの時間があったり、世代間を超えた交流が出来るのが特徴だと思います。
また、施設の中に託児所があり、職員が安心して働ける環境になっています。一般のお子さんもお預かり可能ですのでお問い合わせください。
●放課後等デイサービスを運営するにあたってのやりがい・苦労したことがあれば教えてください。
保護者の負担を軽減することが、放課後等デイサービスにとっての重要な役割だと思っています。日曜日や延長を利用していただく中で、保護者の方から「助かった」や「ありがとう」と言ってもらえると、自分たちも力になれたと嬉しく思います。また、子どもたちがくつを並べられるようになったり、自分で食器を片付けるなど小さな成長を見ることが出来るので、とてもやりがいを感じます。
苦労することは、子どもたち一人一人、性格や障がいの特性も違い、出来ることも違う中で、集団という場での療育や支援をどこかで決めなくてはいけないので、そこが難しいです。
●1日の流れを教えてください。
平日は、学校が終わってからnanohanaに来てもらい、おやつを食べたり、療育や運動、宿題、希望された方は入浴をします。土日祝は、午前中に宿題をして、お昼からは運動や入浴、創作活動をして過ごします。また、お散歩や消防署に出掛けたり、プール、併設している高齢者施設との交流もしています。子どもによって、学力に差があったり、静かな空間の方が集中できる子もいるので、勉強のための個室部屋があります。
<取材協力>
放課後等デイサービス nanohana
〒512-1201四日市市上海老町1929-1
TEL.059-327-7411
【営業時間】
平日 放課後~17:30
児童発達支援(未就学)10:00~13:00
土、日、祝・長期休暇 10:00~16:00
【対象】
児童発達支援:~未就学児
放課後デイ:小1年生~高3年生
【送迎エリア】
四日市市、菰野町全域、近隣地区は要相談
【定員】
10名