SSTを行い、楽しめるレクリエーションを取り入れながらコミュニケーション能力への支援に努める
児童発達支援・放課後等デイサービス ハッピーテラス富田教室の教室長の竹本翔太郎さんにお話しをお伺いしました。
●放課後等デイサービスを始めようと思われたきっかけを教えてください。
富田教室の他に、四日市北教室と大矢知教室があり、5年前に四日市北教室を開設したのが始まりです。開設後はありがたいことに、満員となり利用者様のキャンセル待ちの状態となったために、大矢知教室をオープンすることになりました。
また、中高生の困っているお子さんが多くいることや、未就学児の児童発達支援を受ける療育の場がまだまだ少ないという声も多くあり、児童発達支援と放課後等デイサービスを合わせた多機能型の施設である富田教室を開設することになりました。
●施設の特色を教えてください。
SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)を行っているところが特徴で、その中でも、コミュニケーション能力への支援に力を入れています。子どもたちが、楽しめるレクリエーションを取り入れながら、交流の場を設けています。
また、身体スキル・生活スキル・社会性スキルなど自立するために必要になるスキルをバランス良く身に付けられるようなトレーニングも、年間のカリキュラムを作成して実行しています。そのカリキュラムを、1限目、2限目と時間割を決め、机やホワイトボードを使って、塾のような形で小集団でのトレーニングを行っています。
富田教室では、タッチ操作が可能な大型プロジェクターを使ったビジョントレーニングや、タブレットを使った知育学習を行っています。また、トランポリンや梯子・巧技台を使った粗大運動を取り入れたサーキットトレーニングも行っています。
特に、大型プロジェクターを使った支援は、壁にホワイトボードのシートが貼ってあり、そこに映像を映し出して子どもたちがタッチをして操作するというものです。この支援では、眼球運動や反応能力を高めたり、短期記憶を鍛える効果があります。
遊びがないと、子どもたちもなかなか取り組みづらい部分があるので、要素を取り入れた楽しいトレーニングを行っています。また、自信が無く自己肯定感が下がってしまっている子が多いので、子どもたちが出来ているところに目を向けて、小さな「やったー」をすぐに褒められるように心がけています。
●放課後等デイサービスを運営するにあたってのやりがい・苦労したことがあれば教えてください。
一番のやりがいは、成長を間近で見られるところです。なかなか、クリア出来なかった課題に対して、私たちが支援をしていくことで上手く出来るようになっていくと、とても嬉しいです。
苦労するところは、1回目の利用開始の時です。私は、一番の支援はその子のことを知ることだと思っているので、情報が少ない中での療育のスタートというのは難しいところではあります。なので、もっと学校や病院などの関係機関が連携をして前もって情報を共有出来るようになっていくことが出来ればと思います。
●1日の流れを教えてください。
平日は、施設に来るとまず宿題をします。その後、おやつを食べたら自由時間になります。1限目のトレーニングが、17:00からスタートします。10分に休憩をはさみ、17:40から2時間目のトレーニングがスタートし、ここではSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)を行います。18:10からは帰宅という流れになります。土祝に関しては、一日体験イベントとして色んなところにお出かけをしています。10:00頃に集合し、15:00に施設に帰ってくると帰宅までは自由時間になります。イベントは、電気の科学館に行ったり、県民の森へ行ったり、教室でゼリー作りをしたりを様々な体験が出来るようになっています。
<取材協力>
児童発達支援・放課後等デイサービス ハッピーテラス富田教室
〒510-8027 四日市市大字茂福770-1
TEL.059-361-0390
【営業時間】
[児発]月・水・木9:45~17:00、火・金10:00~17:00
[放デイ]月・水・木9:45~18:45、火・金10:00~19:00、土9:00~17:00
【対象】
[児発]年少~年長児
[放デイ]小1~高3
【送迎エリア】
富田小・富洲原小・大矢知小・羽津北小がお迎え可能です
【定員】
10名