来るもの拒まず どんな人も受け入れる 腎臓内科医師
腎臓内科・人工透析内科診療部長
増田 智広 医師
ますだ ともひろ
1979.6.6生まれ
2019.4 市立四日市病院 腎臓内科部長
2022.4 医療法人尚豊会みたき総合病院 腎臓内科・人工透析内科診療部長
専門領域●腎臓内科、腎代替療法(透析)、内科
資格等●日本内科学会 総合内科専門医、日本腎臓学会 腎臓専門医、日本透析医学会 透析専門医
慢性腎臓病とは
大人の8人に1人が慢性腎臓病と言われています。
健康診断などで行われる尿検査で引っかかるような程度の場合、自覚症状はほぼなく、気づいた時には、いずれ透析治療が必要になる段階だったということもあります。
血液の病気のため、生活習慣と年齢が大きく関係し、肥満・糖尿病・高血圧・高コレステロール血症に該当する方は、慢性腎臓病の高リスク患者となります。また、透析だけではなく、心臓や脳血管障害を引き起こす原因にもなりますので、放置せずに予防していただきたいです。
予防と治療
腎機能は一度低下してしまうと、回復することはなく、慢性腎臓病になった場合は、生活習慣の改善や投薬療法で悪化のスピードを遅くすることしかできません。
※急性的に腎臓機能が低下した際は回復する場合もあります。
腎機能の低下が進むと、腎代替療法が必要となります。腎代替療法のうち最も少ないのは腎移植(1〜2%)、
それ以外は透析治療です。
実は透析には2種類あり、定期的に病院に通い、透析治療を行うのが血液透析、毎日ご自宅で自ら透析治療を行ってもらう腹膜透析があります。
それぞれにメリット・デメリットがありますが治療効果にはほとんど差はないと言われていますので、患者様のライフスタイルに合わせて選んでいただくのが良いと思います。
慢性腎臓病患者への思い
慢性腎臓病と聞いてもピンとこない方が多いと思うのですが、実は10年ほど前から社会的には「透析患者を減らす」という動きが始まっていました。透析治療は一度始まってしまうと、命が続く限り中断することはできず、大なり小なり生活には制限が起きてしまいます。そんな方を少しでも減らしたいという思いで、慢性腎臓病の早期発見・治療の啓蒙に努めています。
当院でも、色んな方に知ってもらうために、2023年から医師、薬剤師、看護師、理学療法士、管理栄養士など多職種が連携した腎臓教室を開催予定です。特に、慢性腎臓病は塩分制限が必要なため、食事を用意されるご家族の方へのサポートなども行っています。
糖尿病・心臓病など、どんな病気でも腎臓機能も低下してしまいます。また合併症も多いため、間口を広げるためにも「来るもの拒まず、去るもの追わず」の気持ちで診療に取り組んでいます。どんな患者様でもできることは必ずありますし、もしできないことや、さらに適切な対応策があるのならば他機関への紹介も行っています。多くの患者様を通じて、生活や仕事、趣味など大事にしてきたことを諦めざるを得ない方達をたくさん見てきました。患者様にもやりたいことはやってほしい、そのためにできることは全力でサポートいたしますので、透析・慢性腎臓病についてまずは知っていただき、「健康診断で引っかかったので話を聞いてみたい」くらいの軽い気持ちからで良いので、来院いただきたいです。
みたき総合病院
透析センター
安全で安心できる透析療法を提供するとともに患者様の訴えに耳を傾け共に歩むことを心がけています
●安心・安全な血液透析のための機器を導入
●災害時にも安心できる治療
●1人1人に合わせたリハビリ管理
●シャント管理体
透析日 【午前】7:30開始 【午後】12:30開始
担当医師
※松川・・・第1・3・5週、日比野・・・第2・4週 ※日曜休み
診療科
●腎臓内科(担当医師:増田)
水曜日 9時〜12時
木曜日 15時〜17時
透析療法選択のご相談・・・複数ある腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植)それぞれの特徴を踏まえ、生活環境に合わせた治療法を患者様自身で選択することができるよう情報提供や支援を行います。
●腹膜透析(PD)専門外来(担当医師:増田)
木曜日(第1・2・4週)9時〜11時
導入を検討されている方や当院での維持・管理をご希望の方はご連絡ください。
電話番号:059−330−6000
●選択式のお弁当
メインのおかずを数種類から選択できます。ボリューム食・軟飯・きざみ食なども対応。
1食:594円(ボリューム食:621円)
●無料送迎サービス
ご自宅や入所施設へ無料送迎を行います。全車両リフト対応していますので、急な車椅子のご利用も可能。
送迎エリア:四日市、桑名、菰野、いなべ、鈴鹿(一部)