ひとりひとりに合った「はたらく」をみつける 連載第7回
令和3年3月から、民間企業の障害者法定雇用率が「2.2%」→「2.3%」へと引き上げられました。しかし、障害者の求職件数と就職件数の差は開いたままです。障害者の就職について、就労移行支援事業所「ジョブステーションマツサカ」の三村さんにお話をお伺いします。
最近、度が過ぎたイタズラ動画が話題に上がりました。報道も大きく、損害を被った企業が厳正な対応をされてはいますが、この社会では謝れば・悪気がなければ許されるという風潮があり、そのため「自分は弱者」と言えば周りが助けてくれると勘違いしてしまっている人が多くいます。
また、自分がしている行為も、イタズラの範疇なのかを見極められない人もいます。このうような他人に迷惑をかけるような行為ではなくでも、自分の本当の能力を見極められていない人はたくさんいるでしょう。いろんな情報や社会情勢などに翻弄され、本質を見ることができない人が増えている気がします。
自分の本当の能力を見極められないとどうなるのでしょうか。理想・環境・現実のギャップに苦しみ、精神的・肉体的に病んでしまう可能性もあります。これは夢と理想を目指して努力することとはまた別物だと考えています。今は、リモートワークやオンライン授業など昔に比べて選択肢がたくさんある時代です。選択が多くあることは良いことに聞こえますが、一方で自分自身を追い込んでしまう原因にもなりかねません。また選択を誤った場合、実際にはリベンジすることは困難です。ニュースやSNSなどで聞こえてくるリベンジ話はごく一部です。それ以外のケースはどうなっているのでしょうか。また学校教育ではどうなっているのでしょうか。現実の課題をきちんと学校側が伝えているのか、いないのか、または子どもがそれを聞かないのか、もしくはその家族が認めていないのか。要因は様々考えられますが、そのズレがまた大きな問題を引き起こしかねません。
発達障害においても、理想や現実で苦しむ方がいます。また病名がつくことでおかしなクローズアップのされ方をしているとも感じます。私が思うに、全員何かしらの障害を持っています。しかし、生活に影響がなく、人に迷惑をかけなければそれで良いのです。
もし何かしらの問題を抱えているのであれば、支援として道筋を作ってあげる必要があります。
自分でできるのならば苦労はしません。そのために制度や施設などのフォロー体制があるのです。
今は、本当に難しい時代の最中だと思います。
情報に翻弄され、自分で考えようとしない人、分かっていないのに分かっているふりをする人。
ボタンの掛け違いの多い世の中ですが、本質を見ること・人とのコニュニケーションについて考えること、これらに注視していただきたいです。
株式会社JSM
代表取締役
三村 作典さん
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就労移行支援事業所
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