ひとりひとりに合った「はたらく」をみつける 第回10
令和6年4月から、民間企業の障害者法定雇用率が「2.3 %」→ 「2.5%」へと引き上げられます。しかし、障害者の求職件数と就職件数の差は開いたままです。障害者の就職について、就労移行支援事業所「ジョブステーションマッサカ」の三村さんにお話をお伺いします。
2024年4月から障害者の法定雇用率が現行の2.3 %から2.5%へ引き上げられます。もしこの雇用率が未達成の場合は、不足している障害者の人数一人当たり50,000円/月の納付金が徴収されます( ※常用労働者が100名以上の企業)。また企業としての社会的責任にもつながり、来年の4月に向けて不足している障害者の雇用に向けて求人募集をされている企業が増えますので、障害者手帳をお持ちの方が就職するため、今はとても良い時期だと思います。
就職するための主なルートとして2つあります。1つはハローワークや求人サイトを通じて応募する方法。もうーっが我々のような就労移行支援事業所で訓練を受けてから就職する方法。就労移行支援事業所では、一定期間通所いただき、訓練を通じて何ができるのか・できないのかをしっかり見て、その人に合った仕事を紹介させていただきます。就職した後も、定着支援として相談に乗るなど定期的なフォローも行なっています。
フォローの中で特に気をつけていることはメンタル支援です。何かトラブルが起きた時に、本人と職場の双方からヒアリングを行い、問題があれば修復へ促しますが、過剰に心配したりして気をし過ぎてしまうと、本人の不安な気持ちも膨らんでしまいますので、慎重に支援しています。また何かトラブルや困りことが起きた場合のほとんどは、第三者にとっては大したことではないように
感じたり、何に困っているのかがわからなかったりします。そんな時でも、しつかり話を聞いたり見守ることで、何かのきっかけで困りことが解消されて普段通りにもとっだりします。
家族・職場・支援事業所の3者が見守ったり、時には指摘をするなど役割分担をすることで、安定したメンタルや定着につあんがります。
しかし、そもそも障害について認めないご家族が本当に増えています。本人は社会での生きづらさを感じており、病院や役所機関などに相談をしに行きたくても、ご家族が「問題はない」と認められずに、お子さんを家の外に出そうとしないケースがあります。お子さんのことが大事で、守ろうとする気持ちからの行動かと思うのですが、それは本当にお子さんのためになるのでしょうか。もし守ってくれていたご家族がいなくなったら、本人はどうなるでしょうか。いきなり働いたり、自分で生活ができるとは思いません。
障害者手帳を取得することで生きやすくなる方もいますし、ひいては自立につながりますので、お子さんのことを本当に考えて、選択していただきたいです。
株式会社JSM
代表取締役
三村 作典さん
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就労移行支援事業所
ジョブステーションマツサカ
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併設:日中一時支援、放課後等デイサービス(ベルカレッジ)